
基本的な握力グリッパートレーニング
-3-5回閉じられるグリッパーをしっかり握り込む。
-もう少しで閉じれそうなグリッパーを目標に握る。
-強めのグリッパーでネガティブトレーニングを行う。
-IMタグを使用して弱い指を個別に強化する(特に親指と小指)
下記は握力グリッパートレーニングの基本です。
皆様が怪我なく順調に進歩されることを願っております。
●トレーニングのセット数の基本はウオームアップ1-2セット、メインセット3-4セット、補助種目2-3セット。
メインセット間の休憩は5-10分取り、力が満ちてきてから次のセットに挑む。
トレーニングの頻度は週2-3回。
●目標の強度のグリッパーは弱めのグリッパーで数を握り、強めのグリッパーでネガティブを行い、
目標のグリッパーを上からと下からと二本のグリッパーで挟み撃ちにする。
つまり最初はグリッパーは三本あれば良いトレーニングが出来る。
●握力には手が開いた状態から半分くらいまで閉じる力(初動)と
半分から最後まで閉じる力(ファイナル)とがあり、それぞれ別々に鍛える必要がある。
●ネガティブトレーニング(閉じれないグリッパーを両手などで無理やり閉じるトレーニング)
は握力の初動を強化し、握力計の数値をアップする。
ただしネガティブは強度が高いので頻度と怪我に注意。
基本的には週に1回、メインセットに2-3セットくらい入れる。
グリッパートレーニングの初心者は始めて一ヶ月はネガティブは行なわず、閉じれるグリッパーで手を慣らして下さい。
●ファイナル強化にはクランプ(金具)使用のクランプセットが効果的。
ファイナル強化には閉じれるグリッパーのハンドルをカットして更に深く握ることも効果的。
閉じられるグリッパーを閉じた状態から更にハンドルを押し付けるオーバークラッシュも効果的。
●グリッパーのセットの方法はとても重要。
セットの方法やハンドルの位置が正しくないと力を入れてもうまく閉じれない。
握り方の動画を参考に軽めのグリッパーで練習して下さい。
●グリッパーを閉じるにためには親指からも押す力が必要。
親指の強化にはIMタグ、ピンチブロック、プレートを持ち上げるピンチトレーニングが効果的。
●指を開く力を鍛えると握る力も向上し、指の付け根や甲の痛みも軽減する。
人間の体は裏表、左右をバランスを取ろうとするもの。
片側だけの筋力は発達しにくい。
当店販売のフィンガーバンドは強者たちにも愛用されてます。
●ウオームアップは本番セットの前に軽めのグリッパーを10回くらい握る。
ランニング、スクワット、腹筋、腕立てなどで全身の血流を良くするのも効果的。
●ジムチョークはグリッパーが滑らずガッチリ握れるので必需品。
認定時のチョーク使用は問題ありません。
●グルコサミンは関節の軟骨と腱を強化するため握力強化に心強い味方。
グリッパートレーニングによる腱鞘炎も防いでくれる。
●トレーニングの時間は夕方5時以降に行う方が握力はなぜか夜の方が強くなる。
私もお昼にグリッパーが閉じれなくてガッカリしてたら、夜にあっさり閉じたことがある。
●トレーニングノートは簡単でも付けた方が良い。
トレーニングの内容を簡単に記録しておくと、後で振り返ってどのくらいの強度を
どの程度の頻度で行うと自分が一番よく伸びるかわかる。
●パワートレーニングはトレーニングと回復の繰り返しの地道なスポーツ。
成長には時間がかかり、あまりせっかちに進歩を期待しても難しい。
お客様の中にはNo.2を3年かけて閉じた人がいます。
またNo.3を7年かけて閉じた人もいます。あせらずじっくり取り組んでみて下さい。
当店のスタッフだった松井君はグリッパートレーニングを始める前はそれほど運動経験はありませんでした。
身長172cm、体重60キロ。
しかし当初45キロ程度だった握力は3ヶ月で60キロまで伸びて、No.1を閉じました。
その後握力は半年で65キロまで伸びて、No.1.5を閉じました。
彼の行ったトレーニングはトレーナーなどの閉じれるグリッパーの握り込みと、No.2でのネガティブトレーニングです。
怪我については当店では責任が負えませんので、ご自分の体調をよく見極めてトレーニングしてみて下さい。
一般に握力と呼ばれる筋力にはハンドグリッパーのように手を握り込む力と、柔道着を掴んで離さない保持力があります。
保持力は当店で販売している極太のパワーグリップなどでダンベル、バーベル運動を行うことで鍛えられます。

上写真は私が使用していたNo.2.5のカットグリッパーです。
大事なグリッパーをヤスリで削るのはちょっとと思う人もいることでしょう。
しかし通常グリッパーより更に深く握り込めるカットグリッパーはファイナルを鍛えるために効果が高いです。